介護マークを活用しましょう

2019年11月19日

 皆さんは、介護マークをご存知でしょうか。静岡県が介護中の家族の要望を受けて、『介護中』であることを周知してもらう介護マークを作成し、全国に普及しました。

今回は、介護マークについてご説明します。

この記事の執筆
認知症ねっと
認知症ねっと編集部
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この記事の目次
  1. 介護マークとは?
  2. 介護する際に家族が困っていること
  3. 介護マークを活用しましょう

介護マークとは?

※出典:画像は静岡県ホームページより

介護マークとは、介護家族から「認知症の人の介護は、外見では介護していることが分かりにくいため、誤解や偏見を持たれて困っている。介護中であることを表示するマークを作成してほしい。」¹⁾という要望を受けて、静岡県が平成23年4月から介護マークを作成し、配布を始めました。

また、厚生労働省は、静岡県よりこの活動について全国的な普及を図ってほしいと要望を受けて、平成23年より全国に普及・啓発の取り組みを開始しました。²⁾

平成30年8月時点で、介護マークの取り組みをしている自治体は静岡県をはじめ、茨城県、栃木県、新潟県、長野県、岐阜県、愛知県、島根県、佐賀県の9県(346市町村)では、県を挙げて取り組んでいます。その他、169の市区町村でも取り組みを実施しています。¹⁾

介護する際に家族が困っていること

介護をする家族から以下のような意見がありました。

【外出先の介護で困っていること】¹⁾
*サービスエリアや駅などのトイレで、介護者が付き添う際、周囲から冷ややかな目でみられて困る。
*男性介護者が店頭で女性用の下着を購入する際、いつも困っている。
*病院に連れて行った際、2人で診察室に入っていくと、見た目は健康そうなのになぜ2人で診察室に入るのか、呼びとめられる。
*駅で切符を買う時や、スーパーで買った物を袋詰めしている時など、目を離したわずかの間にどこかに行ってしまうことがある。
*車の乗降りを介助する際、パッシングされてしまった。
 介護する方が介護中であることを周囲に理解してもらうことによって、安全な介護につながると思われます。

介護マークを活用しましょう

静岡県では、『介護中』と書かれた介護マークを首からかけられるケースに入れて使用する、背中に回しても見えるように両面表示、など様々な工夫があります。

また、認知症の介護だけでなく、障害のある人の介護をしている場合でも利用可能です。

静岡県では、役所、地域包括支援センターで配布をしています。また、その他の都道府県の自治体によって取り組みが異なりますので、お住まいの自治体に確認をしてみましょう。

介護をする方が安全に、気持ちよく介護を行うためにも、活用してみてはいかがでしょうか。

参考文献:1)静岡県 介護マーク(2019年11月21日アクセス)
2)厚生労働省 「介護マーク」の普及について(2019年11月21日アクセス)


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