学会で効果を発表!認知症リスクを半減させる脳トレ「ブレインHQ」
認知症に関する国際的な学会で発表された新たな脳トレーニングプログラム「ブレインHQ」。
これまでにない高いエビデンスで注目されているブレインHQはどのような仕組みで脳に働きかけるのか。2016年12月に行われた日本認知症学会学術集会の発表も含め、その効果、実験結果をまとめました。
脳科学チームにより構築された脳トレーニングプログラム「ブレインHQ」が話題に
認知症予防において重要とされているのが「食生活」「運動」そして「脳エクササイズ」だ。 本年度の国際アルツハイマー病会議(AAIC)において、「ブレインHQ」の脳エクササイズが認知症予防に高い効果を示したことが発表され、話題を呼んだ。
「ブレインHQ」とは、脳の働きを活性化させるために重要となる脳のスピードと正確さに着目したトータルサポートプログラム。世界でも認められる一流の脳科学者らにより構築され、日本では、ネスレ ウェルネスクラブによって提供されている。
自分だけではなかなか難しい食事の分析や運動の分析、そして脳のエクササイズについて、アドバイザーに指導を受けながら実践していくこともできる。
大規模試験で認知症発症リスク48%減。「スピードトレーニング」の効果
2016年12月3日に行われた日本認知症学会学術集会には、ブレインHQの構築および運営を行うPosit Science社のCEOであり「神経科学」の博士号を持つヘンリー・マンカ氏が登壇。発表で明らかとなったのは「ブレインHQ」の脳エクササイズに採用されている「スピードトレーニング」の効果である。
今回発表されたのは「スピードトレーニング」を実施した人での効果を見た大規模介入試験の結果で、全米各地の6つの試験会場で、65~94歳の健康な人2832人を対象に実施されたもの。
「スピードトレーニング」を行うグループ、一般によく知られた脳トレ法(記憶力の訓練と論理的思考の訓練)をそれぞれ行うグループが2つ、「何もしない」グループの計4つに対象者をランダムに分け、5週間にわたって合計10時間のトレーニングを受けるプログラムを提供し、10年間に亘って認知症の発症リスクを見ていった。その結果、スピードトレーニングを受けたグループの発症率が一番低く、認知症発症リスクが約33%低下していたのである。
さらに、1年後と3年後に追加トレーニングを受け、合計11時間以上トレーニングを行ったグループでは、認知症発症リスクが48%も低下、つまりほぼ半減となる驚異的な結果となった。
また自動車保険会社による1万人に対するフィールド調査でもトレーニングを受けた人は、事故発生率が17%下がるという結果が出た。 その他具体的には「記憶力が若返った」「過失による自動車運転事故が減少」などの効果が発表されている。
この実験に関する論文は70本にものぼり、「ブレインHQ」はエビデンスの高い脳のトレーニング法として注目されたのである。
ブレインHQは楽しみながら習慣化できるのもポイント
では、具体的にブレインHQでの脳エクササイズではどのようなことを行うのか。
ネスレ ウェルネスクラブが提供するブレインHQの脳エクササイズでは、「注意力」「マルチタスク」「空間認識力」など重要な認知機能に働きかける6つのカテゴリー、23のエクササイズの中からいくつかを組み合わせ、1回20分×週3回を目安に行う。
エクササイズはPCやタブレットのタッチパネルで行うため、ゲーム感覚で楽しむことができ、習慣化しやすい。
脳を鍛えるエクササイズは何よりも継続することが重要となる。楽しみながらできアドバイザーサポートもあるブレインHQは、こういった継続しやすい点も魅力と言える。(注:アドバイザーサポートがつかないプランもあります)
脳は何歳からでも鍛えることができる
高齢になってくると脳の働きが衰えてくるといわれているが、実は脳の機能は20代後半から低下し始めるといわれている。
脳の機能低下は誰にでも起こるもので、機能低下を完全に防ぐことは難しい。50代、60代にもなってくると「もの忘れくらいはしょうがない」と考えてしまう人もいるだろう。
しかし、機能低下を完全に防ぐことはできなくても、脳を鍛えることは何歳からでも可能といわれている。「今さら…」と思わず、少しでも早く脳のトレーニングを始めることが今後の脳の機能向上につながり、生活の質を高めることにも重要となるだろう。
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